ちらんちもちのとりあえず思ったことを...

日頃、思ったこと、気になったことを書いていきたいと思います。

尊厳死

 現在、富山県射水市民病院で、外科部長が人工呼吸器を取り外したことが問題になっているが、人工呼吸器をつけている状態を、果たして生きているといえるのだろうか。生きているのではなく、生かされているだけではないだろうか。人工呼吸器は、肺に無理矢理酸素を送っている状態だから、患者本人も苦しいだろうし、その状態では本人の意思確認も出来ないだろう。家族がそれを望むと言うことは、単に、家族が患者の死を受け入れたくなくて、先延ばしにしているだけではないだろうか。
 私も、去年祖母を亡くしたが、病院に入院中に医師から人工呼吸器を取り付けるかどうか問われた。他の親族と相談の上、取り付けないようにと返事をした。なぜなら、入院以前から祖母は自分の死が近いことを悟っていたようだったし、何より、人工呼吸器を付けても、回復の見込みがなく、苦しい思いをしてまで、生きていてもしょうがないと思ったからだ。
 人工呼吸器を取り外すうんぬん以前に、取り付けて、将来回復する見込みがあるのならば、付ける意味があるが、回復する見込みが無く、ただ、延命のためだけに付けることに本当に意味があるのだろうか。生きていることには意味があると思うが、生かされていることに本当に意味があるだろうか。十分な議論が必要だと思う。