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REGZA初のAndroidTV『Z670K』を実際に購入しての評価・レビュー~BRAVIA X90Jとの比較 

REGZA初のAndroidTV 50Z670Kを実際に購入したので、評価・レビューをしていきたいと思う。

 

                                                                                                                                  

 

購入理由

先ず、前提条件として、某大手家電量販店で購入したのだが、比較対象としたBRAVIA  XRJ-50X90Jは4月発売で発売からある程度時間が経っていて、REGZA 50Z670Kは6月発売で発売して間もないため、見積り価格自体はそれほど大きな差は無かった。

そのため、どちらにするかかなり迷ったが、以下の点を考慮した結果50Z670Kを購入した。

 

 ・XRJ-50X90Jはスピーカーが計20Wしかなく、重低音が弱いため、サウンドバー等の外部スピーカーを接続することが前提の作りになっていた。そのため、コスト的に差が開いてしまう。この点が、一番大きな要因だった。

 また、両機種の最大の特徴であるHDMI2.1端子は2端子しかついておらず、しかもeARC端子側に接続出来るスピーカーは、現時点で高価なアンプを除けば4K/60pパススルーしか対応しておらず、安価なサウンドバーを接続すれば、HDMI2.1端子の性能を生かせなくなってしまうことが懸念された。

 

・購入した家電量販店にのREGZAのメーカーの人がいらして、色々話を聞けた事が大きかった。

 以下の様なことが聞けた(ただしこの点は公式発表ではなく、個人的に聞けた事なのでそのあたりはご了承願いたい)。

 ・X90Jで採用されたGoogleTVがZ670Kでもアップグレードで対応する事。

 ・最新の動画コーデックであるAV1に対応している事。

 ・液晶パネルがIPSとVA良いとこどりの第5世代のパネルを採用している事。おそらくADSの事ではないかと思われる(某所によれば43,50インチはVAっぽく、55,65インチはIPS(ADS)っぽい)。

 

・Z670KはNetflix非対応だが私はNetflixを見る予定がない。

 

BRAVIA COREで見られる映画にそれほど触手が動かなかった。

 

・元々PlayStation5の性能を十分に生かせるテレビを選定していたので、その条件さえ満たされれば良かった。

スペック

 ちなみにスペックは以下の通りである。

 ・Android Version:10

 ・SoC:mt5895

 ・CPU:ARM Cortex-A73@1.8GHz 4コア

 ・GPU:Mail-G52

 ・RAM:2GB

 ・ストレージ:7.9GB

 ※マザーボード自体はMediatekのMT9980というX90Jと同じ物が使われている。

評価・レビュー

良かった点

 ・サウンドバーなしでも重低音がちゃんと効いている。

 ・入門機でありながらX90Jと画質に大きな差がない、十分綺麗。

 ・HDR10+adaptive、Dolby Vision IQ等の現時点のHDR規格にフル対応なので将来性がある(X90JはHDR10/HLG/Dolby Visionの基本的なHDR規格のみ対応)。

 ・X90Jで指摘されている映り込みがそれほどない。

 ・X90Jのストレージは4.4GBだがZ670Kは7.9GBと多い。

 ・USBキーボードやUSBマウスを接続出来る事がマニュアルに書いてある(BRAVIAは非保証?)。ちょっとしたパソコンの代わりになる。

  【2021/7/22追記】

・高音質ワイヤレスオーディオ伝送規格「WiSA SoundSend」認証を取得した。今後のアップデートで対応すると思われる。

残念な点

 ・AndroidTVが若干不安定(他社製品とのHDMI CEC制御あたり)。

 ・ずっとYouTube動画を流しているとGoogleの音声アシスタントが誤爆する(これはAndroidTVの特性か?)。

 ・番組表が若干もたつきがある。

 ・黒のグラデーションの処理が甘い。

 ・X90JのRAMは3GBだがZ670Kは2GBと少ない。

 ・視野角がやや狭い(50Z670KはVAだからか?)。 

 

総評

 ・REGZA初のAndroidTVであるため、OSの操作性で若干残念な点があるが、これは今後のアップデートで改善されることを期待している。

 ・プロセッサ処理性能ではBRAVIA XRには負けているものの、価格を考えれば頑張って居る方だと思う。トータルバランス的には良い。特に音に関してはX90J単体より勝っていると感じた。

 ・価格面では、私的には家電量販店での購入だが購入時点での価格.comと同等の価格で購入できたので十分満足できた。

 

結論

 サウンドバー等の外部スピーカーを接続するのであれば、X90J一択だが、もう少しコストを抑えたいのであれば、単体で重低音が出るZ670K も十分ありだと思う。

 

4K120p入力対応について

【2022/3/17追記】

下記記事内(新しいタブで開く)でZ670Kは4K120p入力に対応していると明確に回答し、更に遅延についても「約0.83msecの低遅延を実現」と数値も含め回答しているが、X90Jでは「最適な映像処理を行なっています」としか回答していない。

記事内ではソニーに忖度して「BRAVIA XR」プロセッサ搭載モデルは事象が無いものと推察できそうだ。 と記載しているが、はっきり回答していない以上不安ではある。

4K120p入力で解像度半分になっちゃう問題。TVメーカー5社に聞いた - AV Watch

VRR対応について

【2022/4/29追記】

PS5側でもVRRの対応されたが、現バージョン(C.M0310)の場合、設定のデバイス設定-外部入力-外部入力設定-HDMI1またはHDMI2-自動ゲーム機器設定が「オート」の場合、上手くVRRの設定が反映されないようだ。自動ゲーム機器設定を「オフ」にしその配下の設定を手動で「オン」にすれば良い。

おそらくだが、ホーム画面がそもそもVRRに対応していないので、設定が外れてしまうのではないか。

PS5でゲームを起動した際に一瞬暗転すればVRRが有効になっている証拠だ。

ゲームを起動した状態で、PS5の設定のスクリーンとビデオ-映像出力-映像出力情報の解像度に「VRR」が含まれていることで確認ができる。

参考

ソフトウェアの更新履歴のリンクを以下に張っておく(新しいタブで開く)

【2021/9/9追記】

HDMI入力1、2の4K/120P入力対応
HDMI入力1、2のVRR対応

 これでPS5に完全対応した。

ソフトウェアダウンロード情報|テレビ|REGZA:東芝